彼女が生まれて一カ月あまりたった一九八九(平成元)年三月二日、ある人物の告別式が
営まれていた。
日本の漫画、アニメ史に偉大な足跡を残してきた手塚治虫さん。
その旅立ちをファンら約一万人が見送った。
それから二十年後の今年、彼女、塩崎翠(みどり)さんは、練馬区のアニメ制作会社
「スタジオ雲雀(ひばり)」で正社員としてのスタートを切る。
練馬区は手塚治虫さんが六〇年代にテレビアニメ「鉄腕アトム」を制作して以来、多くの
アニメーターが集まるようになり、今では約九十社の制作会社が拠点とするアニメの聖地だ。
昨年は「アニメのまち練馬」を宣言した。
塩崎さんは、そんな聖地で既に昨年十一月から研修生としてスケジュール管理を担当。
裏方の仕事だが、「自分の作業がアニメの一部になると思うとうれしい」と前向きだ。
塩崎さんは四人姉妹の末っ子として武蔵村山市で生まれた。
一歳を過ぎると、アニメ「アンパンマン」を食い入るように眺めた。
台湾出身の母秋媛さん(55)は、「あまり外に遊びに出なかった。
『平成生まれ』でアニメと
テレビゲームなどにとても影響を受けてましたね」と語る。
確かに平成の二十年間は日本のアニメが国内だけでなく、世界的にも「文化」として
根付いた時代だった。
国内では、九五年からテレビ放映されたアニメ「エヴァンゲリオン」の
成功が契機となり、深夜や土日朝のアニメ枠が拡大。
二〇〇〇年代に入ると、この傾向は
より顕著となり放送数は〇一年の百六十二本から〇六年の三百一本に増えた。
海外からも多くの漫画、アニメファンが、コミックやゲームを買うために秋葉原を訪れるように
なったのも平成に入ってからだ。
この時代に育った塩崎さんを「アニメばかり」と心配した母は小学二、三年ごろ読書を
習慣づけた。
すると、高学年に小説を書くようになり、「物を作る仕事に就きたい」と
考え始めたという。
中学は読書部、高校はマンガ部に入った。
「アニメの仕事をしたい」と両親に訴え、
専門学校のマンガ・アニメーション科に進学。
就職先は、「アニメで一番心に残っている」という
「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」を制作したということでスタジオ雲雀を選び、内定した。
正社員となるのは四月からで、子どもたちに夢を与える仕事の第一歩を踏み出す。
「自分が感じたように、小さい子どもがアニメで感動したり楽しんでくれたらうれしいな」。
塩崎さんは、気負うことなくこう語った。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090106/CK2009010602000076.html
営まれていた。
日本の漫画、アニメ史に偉大な足跡を残してきた手塚治虫さん。
その旅立ちをファンら約一万人が見送った。
それから二十年後の今年、彼女、塩崎翠(みどり)さんは、練馬区のアニメ制作会社
「スタジオ雲雀(ひばり)」で正社員としてのスタートを切る。
練馬区は手塚治虫さんが六〇年代にテレビアニメ「鉄腕アトム」を制作して以来、多くの
アニメーターが集まるようになり、今では約九十社の制作会社が拠点とするアニメの聖地だ。
昨年は「アニメのまち練馬」を宣言した。
塩崎さんは、そんな聖地で既に昨年十一月から研修生としてスケジュール管理を担当。
裏方の仕事だが、「自分の作業がアニメの一部になると思うとうれしい」と前向きだ。
塩崎さんは四人姉妹の末っ子として武蔵村山市で生まれた。
一歳を過ぎると、アニメ「アンパンマン」を食い入るように眺めた。
台湾出身の母秋媛さん(55)は、「あまり外に遊びに出なかった。
『平成生まれ』でアニメと
テレビゲームなどにとても影響を受けてましたね」と語る。
確かに平成の二十年間は日本のアニメが国内だけでなく、世界的にも「文化」として
根付いた時代だった。
国内では、九五年からテレビ放映されたアニメ「エヴァンゲリオン」の
成功が契機となり、深夜や土日朝のアニメ枠が拡大。
二〇〇〇年代に入ると、この傾向は
より顕著となり放送数は〇一年の百六十二本から〇六年の三百一本に増えた。
海外からも多くの漫画、アニメファンが、コミックやゲームを買うために秋葉原を訪れるように
なったのも平成に入ってからだ。
この時代に育った塩崎さんを「アニメばかり」と心配した母は小学二、三年ごろ読書を
習慣づけた。
すると、高学年に小説を書くようになり、「物を作る仕事に就きたい」と
考え始めたという。
中学は読書部、高校はマンガ部に入った。
「アニメの仕事をしたい」と両親に訴え、
専門学校のマンガ・アニメーション科に進学。
就職先は、「アニメで一番心に残っている」という
「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」を制作したということでスタジオ雲雀を選び、内定した。
正社員となるのは四月からで、子どもたちに夢を与える仕事の第一歩を踏み出す。
「自分が感じたように、小さい子どもがアニメで感動したり楽しんでくれたらうれしいな」。
塩崎さんは、気負うことなくこう語った。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090106/CK2009010602000076.html
2: なまえないよぉ〜 2009/01/06(火) 12:18:56 ID:TutbqDux
3: なまえないよぉ〜 2009/01/06(火) 12:19:12 ID:7R0+YFzE
なんかいい話しだな


